Rape(レイプ)

レイプサバイバーです。レイプという社会問題について語ります。

被害者を襲うセカンドレイプと貧困

被害に遭い、意味不明な体調不良に襲われ、混乱し、もがく中で解決策が見つからず、体調不良は継続し、その症状にPTSDという名前がつくと分かり、専門治療を始め…という状況に、無事にたどり着くまで、どれぐらいの時間が経っていますか?

 

これを読んでいるあなたが、被害に遭った人なのか、被害に遭った人を知っている状況なのか、どのような形で性犯罪被害を問題として認識している方なのか分かりませんが(被害に遭わずに興味をもってくれているのならベストですが、きっとそうではないのかもと想定するほうが簡単です)、性犯罪被害の被害に遭った後に、危惧すべきのは「セカンドレイプ」と「貧困」です。

 

セカンドレイプについて
セカンドレイプは、気を抜けないほど、いろんな形でやってきます。私は話すことを口止めされていた期間が長い分、拗らせてしまったようで、TVコマーシャルや、TVドラマ、ニュース記事、電車広告や、コンビニにある雑誌の表紙など、直接会って話す人だけでなく、接するいろいろなものが、レイプを彷彿させるトリガーになってしまっています。度合は違いますが。

 

レイプを話すことは、セカンドレイプについて問題提起することになると思っています。1つの記事で書けるほど簡単じゃないので、記事を書き続けることで、事例をまとめていって、いつかセカンドレイプの私の対策、しいては共通対策となりうる方法をみつけていければいいなと思います。

 

貧困については、今まさに直面している問題です。
被害に遭ってから、裁判を始め、1つの場所に住み続けることが難しくなりました。安全な場所という認識が難しく、引越しを繰り返さざるを得ない状況でした。今やっと、状況が改善して(物理的に被害に遭った場所、関係者が住む場所から離れたこと。また強力な弁護団がついてくれていることなど)、引越しは1年ほどしていません。

住居問題をまず書きましたが、就業が難しい状況では、収入がないため、生活することが金銭的に難しい状況に陥ります。私の場合は、ブラック企業での過重労働でプライベートに使う時間もなかったため、職を失った直後、しばらくはなんとかなる貯金がありました。

 

しかし、残念ながら日本では裁判に時間がかかります。

レイプ被害に遭っていない、精神的に強靭な人でも、新しく何かすることはエネルギーが必要ですし、それが裁判となると非常に労力がかかることは想像してもらえるかと思います。

 

ただでさえダメージを受けている状態、更に肉体的に思うように動けず、経済的にも困難な状況で。経済的な相談をしに行くほど、「現状」として過去を話さないといけないのですが、被害を受けたことを話さないといけない状況になってしまい、そのたびに暴露(トラウマ源に直面)してしまいます。

 

それが辛いので経済的解決策を相談行くことや、社会と関わること、人と関わることが怖くて億劫になり、挑戦してみたとしても、行政施設の窓口で大泣きしてしまったり。また改めて相談できるようになるまでのエネルギーをためるまで、1年経ってしまうことも。行き詰って、どんどんと未来が見えなくなって、鬱が酷くなり…という負のループが待っています。

 

生活が安定していないと、食事や住居に困らない状況は、最低限確保できていないと、肉体の死を選ぶ方が容易にみえてしまい危険です。死んでしまっては解決にはならないので、生きるように、周囲を整えるのが必須です。絶対に死なないで、逃げられる選択肢をまずは選ぶように、ということを繰り返し意識するために、私が心がけているのが以下です。

 

・泣いた後は水分、塩分、糖分を必ず取る
・自分の身に起きた、良かったこと。生きる価値があると感じたことをメモして、心が折れそうになる嫌なことがある度に見直す。
 →これは、映画『ハンガーゲーム』で主人公がトラウマ体験についての処理方法として挙げていたもので、私もやってみて効果がありました。おすすめです。
・気分をあげてくれる、音楽リストを作る(悲しくない音楽であることが必須)
・夜は絶対に悩まない、悩み始めたことを感じたら、睡眠導入剤を適正量摂取して、早めに寝る。

 

すいません、タイトルからズレて、死なないための生き抜くサバイバーとしてのTipsみたいになってしまいましたね。今日はここらへんが、文章の限界かもしれないので、一旦切り上げます。